今回取り上げたウエストベルト型ライフジャケット。バックル付きベルトで腰に巻き付けるという共通性はあるものの、実際に落水実験を行ってみると、落水後に膨らむ気室(浮き袋)の形に違いがあり、気室の形状から分けると次の三つのタイプに分類することができました。 1.落水すると気室が浮き輪の様な形で膨らむ「ウエストベルト型(変形浮き輪型気室)」 2. 円柱型の気室の両側にバックルがあり落水後は気室を両脇の下に抱え込む「ウエストベルト型(円柱型気室)」 3. 落水してから救命胴衣ユニットを膨らませ首に掛ける「ウエストポーチ型(首掛け式)」の3タイプです。
新たにライフジャケットを購入しようとしている方、掲載された動画は参考になりましたか。また、もう既にウエストベルト型ライフジャケットを持っている方。いま自分の持っている製品がどの気室を内蔵しているタイプかもう一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
ぜひ一度、ライフジャケットの気室をカバーの中から出して展開してみることをオススメします。
その時に、気室を膨張させるとボンベを新たに購入しないといけないので、ボンベは膨張させずに展開するだけで十分です。これだけでも、自分の持っているライフジャケットがどのタイプにあたり、気室の形、呼笛や補助送気装置の位置などを確認することができます。
また、展開したついでに、膨張装置やボンベの点検も行ってはみてはどうでしょうか。「いざ!」という時に、膨張装置がうまく働かなければ、ライフジャケットの意味が全くなくなってしまいます。
ちなみに、一度外部に展開した気室を再びポーチカバーの中に折り畳んで戻すのは結構大変です。取扱説明書を手元に置いてやることをおすすめします。